TABIMARU.com

世界5周中の情報系旅人が綴る、世界や旅の情報あれこれ〜たまに恋〜

《実の兄が出会い系アプリで僕の彼女とマッチした!》話し相手が欲しいからTinderを使うのはありなのか!?

旅をしていると時々こんな風に思います。

 

 

『あぁ…

 

 

 

 

恋してぇ』

 

なんといいますか、めーっちゃカップル見るんですよね。

恥ずかしがる事もなくおっぴろげでちゅっちゅちゅっちゅしてるヨーロピアンやラティーノさん達を本当によく見かけます。

 

 

そしてそれがまた絵になる。

悔しいくらいに絵になるんで、こっそり隠し撮りしてやろうかって思うぐらいです。

 

さらには

 

『変わってくれ!!』

 

心の中で大絶叫。

そういう姿を見てると、やはり恋人がいるっていうのは良いものだなぁとつくづく思う訳です。

 

旅中何度か恋をしてきた僕ですが、つい先ほど突如会ったばかりのイタリア人の方に恋愛相談を持ちかけられました。

 

今回、突然なんですが彼の話をまとめてみたいと思います。

(な…なんのため…)

 

1)主人公、そして主な登場人物を紹介

イタリア人のDさん

現在ラトビアでロシア語を学んでいるイタリア人のDさんはイタリアのレッツェという街出身の30歳。

ちょっぴり内気な感じの男性で、自分からぐいぐいいくような雰囲気ではない。

フランス人のYさん

フランス人のYさんは39歳独身。イタリアで仕事をしており、現在はレッツェで暮らしている。

個人事業主でバリバリ働くキャリアウーマン的な存在。

Dさんの兄Pさん

Dさんの兄Pさんはレッツェで働いている36歳独身。

 

2)ラブストーリーは突然に

ここではDさんとYさんの出会いについてです。

DさんとYさんの出会いはレッチェで行われたワインパーティー。

友人も誰も行かないし、ギリギリまで行くかどうか悩んだDさんは意を決してワインパーティーに行く事に。

 

会場に到着するも、やはり誰も友達がいないDさん。

あまり自分からお喋りするのは苦手のようで、会場内をうろちょろ。

 

そこに登場したのが誰かと電話中のYさん。

どうやらYさんも一人で来ている様子。

DさんはYさんの電話中、Yさんの視界に入る場所を行ったり来たり。

 

電話が終わってしばらくすると、Yさんの方からDさんに声をかけてきた。

 

お互い一人ぼっちでパーティーに参加しているという事もあり、二人はその場で意気投合。

 

ワインパーティーが終わった深夜、Yさんはこんな事を言い出した。

 

『海に行きたい』

 

二人は深夜、海へいく事に。

そして突如泳ぎだすYさん。

 

 

Dさんはこう思う。

 

『な…

 

 

 

なんて素敵な女性なんだ!!!』

(なんでそうなる)

 

恋に落ちたDさん。

Yさんに無我夢中。

どうやらYさんもまんざらではない様子。

そりゃそうだ。

パーティー終わりに男性を海に誘う訳だから、なんにもないならそんな事せず家に帰ってるはず。

そこからラトビアへ出発までの二週間、DさんはYさんとたくさんの時間を過ごし、二人は恋仲へと発展。

 

そしてDさんはラトビアへ、Yさんはレッツェに残り、二人の遠距離恋愛はスタート。

 

3)離れ離れの二人、そして弟からの連絡

毎日のように電話をする二人。

会えない日々をお互いの声で乗り切る姿は想像するだけでも素敵かもしれない。

 

ラトビアから帰ってきてからどうするのか、そんな話を二人はよくするように。

イタリアに戻った後二人で一緒に暮らすのか、結婚はするのか、Yさんの年齢を考えると家庭を持つというのが一番いいのではないか、けれどDさんはまだマスターを取得したいので仕事をする事ができない…

 

そんな色々な悩みもありながら二人の話は毎日続く。

 

これぞ愛。

どんな困難も乗り越えてみせる。

そう思っているDさん。

 

きっとYさんも同じ想いだ。

今目の前にある一番の問題は距離。

けれど、毎日電話をし心は通い合っている。

 

 

大丈夫。

そう思いながら電話をする日々。

 

 

ある日、Dさんの兄からメッセージが届く。

 

 

 

『ある女性とTinderでマッチした』

 

 

ここでTinderの説明を。

4)世界で最も知られた出会い系アプリ“Tinder”

f:id:tabimarusho:20170824020848j:plain

日本ではあまり知られていないTinderというアプリ。

Tinderは世界で最も知られている出会い系アプリなんです。

 

仕組みはとっても簡単。

まずはアプリをインストール。

そしてFacebookを連携させてプロフィールを完成させればおわり。

 

自分の近くにいるTinderを使っているユーザーが次から次へと現れてきます。

 

写真が登場して、その相手の事が気になれば右にスワイプ(もしくはハートボタン)

相手の事がそんなに気に入らなければ左にスワイプ(もしくはバツボタン)

 

どんどん登場する写真を見て

 

 

 

 

 

 

 

なんていう風にやっていくと

 

f:id:tabimarusho:20170824020828j:plain

It's a Match!

と祝福画面が現れます。

 

これは、お互いがお互いの写真やプロフィールを見て気に入ったという合図。

お互いが気に入ってるんだから、そっからする事はまずメール。

マッチした人同士だけ連絡を取り合える事ができます。

 

そのままメッセージを続けていずれ会うも良し、やっぱりメッセージをしてみて合わないなぁと思ったら会わなければ良し。

 

まさに、GPS機能が入ったスマホが普及した今だからこそ流行するマッチングアプリです。

Super Likeというものまであり、相手に『私はあなたの事が超超超超気に入ってます!』っていうのを伝える事もできちゃう。

(ただし無課金の場合は24時間に1度の一撃必殺です)

 

これが、Tinder。

さぁて…Dさんの兄がマッチングしたのは…もうわかりますね。

 

5)『信じて、私はあなたを愛しているわ』

Dさんの兄がこう言ってきた。

『ある女性とTinderでマッチングした。』

 

兄から送られてくる数枚の写真。

それはまさしくYさんの写真だった。

 

訳がわからなくなるDさん。

Dさんは兄であるPさんにYさんの存在を伝えていた。

フランス出身の39歳女性がレッツェに住んでいて、交際をしていると。

 

なかなかそんな人はいない。

それが偶然にも兄とマッチング。

Yさんからしたら超びっくりした事だろう。

いや、もっとびっくりしたのはDさんか。

 

DさんはYさんに電話をかける。

そして、兄から聞いた真実を伝えた。

 

すると

 

『誤解よ。Tinderは使ったけれど、誰かに会いたいからじゃない。セックスをしたいからでもない。ただ、話し相手が欲しかっただけ。私はあなたを愛しているわ』

 

こんな返答が。

 

Yさんを愛しているDさん。

何を信じたらいいかわからない。

けれど、一つ言える事がある。

 

それは、こんな事があったとしてもまだDさんはYさんを愛しているという事。

 

Dさんは胸にひっかかるものがありながらも、Yさんとの交際を続ける事になった。

6)現在の二人は…

今も電話を続けています。

そして、Dさんは毎日のように『女の人は難しい』という言葉を言ってくる。

この先どうしたらいいのかを悩む日々。

 

あろう事かDさんの兄は父親にこの事を話したそう。

そして親からは『そんな女とはさっさと別れて他の人をさがしなさい』と言われている。

 

Dさんはこう言う。

『親のいう通りだ。別れたほうがいい。別れたほうがいいのはわかってるけれど、こんなに人を好きになったのは初めてで別れるなんていう選択が自分ではできない』

 

こうして、Dさんは今もYさんと会話をしている時は嬉しそうに話をしている。

来月にはパリにYさんが行くそうなので、Dさんも行く予定にしているそう。

完全にYさんの虜になっている。

 

けれどDさんはこう言う。

『僕は彼女に写真付きのメールを送るけれど、彼女は送ってくれないんだ』

 

僕の感想です。

 

 

知らんやんけ

 

人それぞれ個性があるから仕方ない。

 

7)僕なりの考え

まず、DさんがYさんを好きなのはよくわかった。

そしてDさんが『親の言ってる事(別れろ)が正しいのはわかっている』っていうのは嘘ではないけれど、本当のところはわかってないんだという事も。

 

Dさんから別れを切り出すのは不可能。

けれど、YさんのTinder事件が気になって仕方ない様子。

そして、自分自身がまだ学生であり収入がない事も。

でも好きだ。

 

いやー、もうどうしようもない。

こんなんなったらDさんはそれ相応の事が起きないと、例えばYさんが浮気していて家にたまたま帰ったらクローゼットから全裸の男が登場するとか、そういうのが起きないと別れるなんて事にはならんだろうと思う。

ってか、そんなんが起きたとしても別れるなんていわんのじゃないかって思う。

 

そういう訳で、僕からのアドバイス。

 

『どうせ別れるっていう選択を自分でする事ができへんし、親から言われてもダメなら初めて相談した僕が別れたほうがいいって言ったところで変わる事はない。

 

それやったら、YさんがTinderを使ってた事に関してはYさんの言う通り誰かと話をしたかったっていうのを信じる。

 

自分が学生だという事は変わらないんだからYさんと結婚をするために学生をやめるしかないって思うんだったらやめればいいし、学生のまま結婚するっていう選択だってあり。

 

収入に関しては、現時点ではYさんには収入がある訳だし、Dさんが学生だという事もふまえた上でYさんが年齢的な事もあって結婚をしたいという事なら生活力のあるYさんに一時的に負担する金額を多くしてもらう事で解決しろ』

 

っていう事だった。

しかし、まだ疑問が残る…

8)話し相手が欲しいからTinderを使うのはあり?

この事件の引き金となったTinder。

確かに出会い系アプリではある。

このアプリで出会って、純粋な恋愛に発展する事もあるだろうし、その晩限りの関係になって終わる事ももちろんあるだろう。

 

けれど、Tinder上での話し相手が欲しいからという事で使っている人は存在するのか?

しかも、恋人がいる身分でという事が重要。

 

Tinderではこんな話が最近話題にあがった。

front-row.jp三年間ただ連絡を取り続けていた同じ大学に通う二人。

彼らは同じ大学に通っているにも関わらず、まったく会う予定などを立てずに、数ヶ月後に送りあうメッセージで楽しんでいました。

それがネットで話題になり、Tinderが二人をハワイ旅行へ招待したというもの。

 

彼らにお互い恋人がいるかどうかは言及されていないけれど、少なくとも彼らはその時恋人が欲しいから、一夜限りの関係が欲しいからTinderを使っていた訳ではないんだと思う。

 

そう考えると、こういった出会い系アプリの用途は人それぞれによって変わってもおかしくない。

出会い系アプリ=恋人探しor肉体関係探し

こう決めつけてしまうのはちょっと違うのかもしれない。

 

けれど、わからんでもない。

だって出会い系アプリなんだから。

恋人がいるのに、これより先こんなアプリで出会いたいなんていう風に思うのはおかしい。

そんな風に考えるのだっておかしくないって思う。

 

結局は人の考え方次第なのかもしれないけれど、僕は少しYさんの気持ちがわかるかもしれない。

もし、Yさんの言ってる事が本心ならという意味だけれど。

 

年齢も年齢なので、今さら必死になって出会いや肉体関係を持つ人を探すという事もしようとは思わないだろうし、現時点で誰か恋人がいるのならばその人との結婚を視野にいれてるというのも当然の事かもしれない。

けれど、電話をしているとはいえ毎日近くにいる訳ではなく、満足しているとはいえどこか心の中に空虚になる部分があるのも事実だと思う。

それを埋めるために、恋人ではない誰かとの会話を楽しみたい。

もちろん、会うつもりはないし、会う事がないなら肉体関係にも発展しないっていうのが前提としてある。

 

そういう事であれば、Yさんの気持ちがわからんでもない。

もちろん僕が同じ事をするかどうかは別としてだけど。

 

けれど、これが一般的な考えではないというのもなんとなくわかっている。

特に若い世代の、そう、

 

キラキラキュピーン!

 

な人にとっては。

そして男は間違いなく彼女がTinderを使っていると聞くと

『俺に満足してないのか!俺以外とも肉体関係を持ちたいのか!』

となるだろう。

 

ただ、僕は少しだけ女の人の心というものが理解できる方だと思う。

 

なぜなら

 

 

 

僕は西野カナの曲の意味がよくわかるからだ。

(この話はまた次回、旅情報がメインのブログなのに持論を繰り広げようと思う)

 

だから少し理解ができる。

話し相手が欲しいという気持ちが。

 

9)理解できるかできないかではなく価値観の中で許容できるかどうか

結論を言えば、理解できるかできないかはもうどうしようもないと思う。

SMAPも言ってるけれど

♪育ってきた環境が違うから、好き嫌いはしょうがない♪

まぁ、セロリが食えるかどうかっていうのはおいといて、人の考え方なんてバラバラだしそれを強要したところで相手は腹落ちしないというのも事実。

 

ならどうすればいいのか?

 

自分の価値観で許容できるかどうか。

 

だけしかない。

自分の考え方を変える事は難しいかもしれないけれど、自分の価値観には振れ幅があるはず。

その振れ幅の中で起こってしまった出来事を咀嚼し許容できるか判断するしかない。

 

それを許容できたなら関係を続けていけばいい。

きっとDさんは文句を言ってはいるけれど、本当はもう結論が出てるはず。

 

Dさんの価値観の中では、Yさんの今回の出来事は許容できる範囲のものだったという事。

けれど、どこかに文句を言いたい、自分が許容しているというのを知ってもらいたいというのが本音ではないかと思う。

 

2ヶ月後、Dさんはレッツェに戻りYさんに会うだろう。

そして試験が通ればベネツィアで学校に通う事になるらしい。

 

僕はDさんとはもう違う家に住む事になってしまったので、毎日Dさんの愚痴を聞く相手になる事はできないけれど、時々どうなったのかを聞きに遊びに行こうと思う。

きっとDさんにとってもいいガス抜きだろうし。