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《旅と恋愛》好きだからこそ別れる。旅に出る前に別れる事を決めた人の話。【スイス/ジュネーブ】

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旅と恋愛。

関係がないように見えて、実は深く接しているという謎の関係性を持つ二つのトピック。

 

遠距離恋愛をするカップルもいれば、途中で別れるカップルもいる。

 

僕は、旅中に様々な恋愛の形を見てきたと思う。

そして、新しい価値観というものを教わってきた。

 

今回は、そんな旅と恋愛の話。

 

一泊10,000円の宿になんて泊まれない

セルビアの首都ベオグラードのとある宿。

待っています。

僕は待っているんです。

 

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シチューとパン。

そしてワインを一本飲みながら待っています。

 

しかし待てど暮らせどやってくるのは 『I'm sorry』 の文字。

約70件のオファーをだしているので、まだきっと返事はくるだろう。

 

帰ってきたのはまだ20件程。

もうちょっと待とう。  

 

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ベーコンでもかじりながら。

日本のベーコンはそのまま食べようとは思わないけれど、海外の市場で買うベーコンはなんとなくそのまま食べてもいいんではないかと思っている。

しかし、ベーコンをかじれどもかじれども時折やってくる返事は 『I'm sorry』 の文字が入ったメッセージ。

 

どうしよう。 今夜にはフライトがあるのに。

これは困った。

 

ワインももうなくなってしまった。

 

そんな時は

swit000.jpg ビールで代用。

ベーコン残り半分。

 

僕が何を待っているか。

それはカウチサーフィンのホスト先。

 

カウチサーフィンの魅力はこの記事を読んでください。

www.tabimarusho.com

 

 

僕が次に行く国はスイス。

今日の夜、ベオグラードからスイスへ行くフライトは取っていたけれど、宿はまだ予約していなかった。

 

これから周る国は西欧と北欧。

前回旅した時はホステルに宿泊することが多かったヨーロッパ。

 

今回はカウチサーフィンを利用し、現地の人とのコミュニケーションをもっと取りながら旅をしようと思っていた。

その最初の場所がスイスのジュネーブ。

 

けれど、やはりなかなかもらえないOKの返事。

仕方ない。

ジュネーブはホステルにしよう。

そう思い検索した一番最安値のドミトリー料金。

まさかの90ユーロ。

一泊1万円超え。

これは無理。

日本なら湯快リゾートで一泊二日食事付きできる。

 

けれど、もうリクエストはだしつくした。

そりゃそうだ。

明日から泊めてくれなんてそんな無茶な話…

 

 

聞いてくれる人がいました。

サミュエルさんという方が受け入れてくれるという返事をくれた。

サミュエルさんはご友人と二人でシェアハウスをしているそう。

シェアハウスのご友人の方もオッケーといってくれたそうで、僕はなんとか世界一周中最高額のドミトリーに泊まることは避けれた。

 

無事にジュネーブを観光

そういう訳でやってきた

 

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ジュネーブ。

午前7時。

空港からサミュエルの家にむかった。

 

家に到着すると

 

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朝ごはんを用意してくれた。

このcenovisというのはスイス人の朝ごはんには欠かせない食べ物らしい。

僕は嫌いな味ではないけれど、日本人は結構苦手な人が多いとか。

 

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 僕の観光用に準備してくれたジュネーブの地図。

サミュエルは今までカウチサーフィンのホストをしたことがないそう。

だから、僕のためにこの地図を用意してくれた。

なんて優しいんだサミュエル。

 

この地図を持って僕はとりあえずジュネーブ観光に出かけた。

 

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  大きく吹き上がる噴水を見たり

 

 

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教会の上からジュネーブの街を見下ろしたり

 

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国連事務局にも行った。

ジュネーブの街にはチラチラと雪がふり、とても寒い。

 

僕が決めてるカウチサーフィンのルール 

ある程度観光をした僕は

 

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スーパーマーケットに行った。

さすがスイス。

日本食をつくるための材料もたくさん売られている。

 

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食材を購入し、家に戻り

 

 

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調理開始。

 

僕は今回のヨーロッパ旅でカウチサーフィンを使う時は日本食をホストの方に食べてもらおうと決めていた。

 

大した事ではないかもしれないけれど、僕ができる泊めてくれた事へのお礼になればいいなと思ったから。

 

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この日は大根の煮物と白菜のお味噌汁。

 

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翌日はラーメンを作った。

サミュエルもディビッドも日中は仕事をしている為、二人が出かけている間に料理をしていた。

 

美味しいって言ってくれたらいいなぁと思いながら作るのはとても楽しかった。

そして、美味しいという言葉を伝えてもらった時は作ってよかったと素直に思えた。    

 

いつも僕の事を考えてくれるホスト

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この日は日曜日。

サミュエルとディビッドは仕事が休み。

日曜日の朝二人は毎週出かける場所があるそう。

 

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青空市場。

毎週日曜日、二人が住む場所から歩いていける場所で青空市場が行われているそう。

 

ここの食べものはとても新鮮で、スーパーで買うよりもずっと安い。

 

 

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二人は様々なものを見つけては買い、リュックにいれる。

そして

 

 

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『shoは何を食べたい?』 そう僕に聞いてくれる。

 

サミュエルとディビッドはとても紳士。

何をする時でも僕の事を気にかけてくれる。

 

『ハチミツいる?』

『お寿司食べる?』

『マンゴー買っていこうか』

 

今回のヨーロッパ旅で初めてのカウチサーフィン。

 

それがこの二人と一緒で本当によかった。

 

たった2泊だったけれど、僕らはたくさんの話をした。

 

『好きだから、別れないまま旅に夢中になる事はできない』 

その中でサミュエルとこんな話をした。

 

サミュエルはもうすぐ旅を始めるそう。

仕事は辞めるらしい。

そして今付き合っている恋人とは別れるらしい。

 

僕は別れなくてもいいんじゃないかと伝えた。

けれどサミュエルは僕にこう言った。

 

僕は今すごく幸せなんだよ。

大好きな恋人に巡り会えて、幸せな時間を過ごせている。

だから今の僕はすごく満足してるんだ。

でもね 僕は もっと多くの事を知りたい もっと色んな体験をしたい もっとたくさんの国へ行きたい そう思ってるのも事実。

今の生活に満足してる。

 

けど、それと僕の願望とはまた別の問題なんだ。

 

今の恋人が好きだよ。

大好き。

いや、好きすぎるくらい。

 

だから、今のままだと何か他の事にチャレンジをしようという気持ちになれないんだよ。

 

だから、僕らは別れるという事を決めたんだ。

 

今は付き合っているよ。

でも別れることは決めた。

 

別れないまま旅をする事や、何か他の事に夢中になるなんて事は僕にはできないんだよ。

すごく難しいでしょ。

そう、すごく難しいんだよ。

説明するのもすごく難しい。

 

僕はね、僕の人生をもう一度歩いてみたいんだよ。

挑戦したいんだよ。

 

これがサミュエルの気持ち。

 

僕は旅をはじめる前にすでに別れてしまっていたので、立場は少し違うけれど、サミュエルの気持ちもよくわかった。

 

自分の人生をもう一度自分の足で歩いてみたい。

僕もそう思って旅をする事に決めたから。

 

そしてその後サミュエルはこう言った。

 

でもね、僕は旅をしている時や他の事に夢中になってる時に新しい恋人を欲しいなんて絶対に思わない。

今の恋人の事が大好きだからね。

 

いつか… いつかはまだわからないけど… 僕らはまた恋人同士にきっとなれるんだからね。

 

本当にその通りだと思う。

こんなに素敵なサミュエルなんやからきっとまた恋人同士に戻れるって思う。

 

たった3日しか僕はサミュエルと会ってないけれど、それでも確信できる。

 

カウチサーフィンでの出会い。

きっと素敵な出会いがこれからも待っているはず。

そう思うだけで旅がどんどん楽しみになってくる。

 

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そんな気持ちにさせてくれたサミュエルとディビッド。  

本当にありがとう。

 

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