本当に素敵な女性に出会えた。
気持ちが通じ合えている。
離れていても、近くに感じる事ができる。
僕と彼女の出会いから付き合う所までを書いたブログはこちら!!
そしてこの人とならずっと一緒にいたいと思える。
そんな出会いがコロンビアのメデジンであった。
2014年の秋。
僕にはとても大切な恋人ができた。
そして2015年。
僕は再び彼女の元へ行く事にした。
1年の時を経て、僕はあなたに今会いに行きます。
約40日のアメリカ横断を終えた僕は、最終地のロサンゼルスにいた。
ロサンゼルスでハロウィンを過ごし、ディズニーランドへ行き、ユニバーサルスタジオへ訪れた。
アメリカの旅を本気で満喫する事ができた。
残念ながらラスベガスをぶっ潰す事はできなかったけれど、旅が続けなくなるほどのダメージも受けてはいない。
ラスベガスのカジノで5万円負けた。
これくらいは笑い飛ばせる事だから。
友人との話のネタにはちょうどいい金額だ。
それに、アメリカ旅の同行者は20万円負け。
彼と比べれば僕の負けた金額なんて月とスッポン、うんことケーキ。
この場合どちらがうんこでどちらがケーキだろうか。
僕がケーキで彼がうんこであるべきだとは思うけれど、価値の大小と被害額の大小で考えた場合、ケーキの方が価値がある=被害額が大きい、こうなると僕がうんこになる。
まぁ、そんな事はどうでもいいんだけれども。
『もうすぐメデジンへむかうよ』
僕は彼女にメールを送った。
1年ぶりの再会。
それまでに何度も連絡はしていたし、まだ僕たちの恋人関係は続いていた。
『嬉しい。もうすぐ会えるね』
今回僕はメデジンに1ヶ月程滞在する予定。
そのあとペルーとボリビアへ行く予定はあるけれど、それが終わればまた再びメデジンに戻ってきて、彼女と一緒にしばらく暮らそうと思っていたし、それを彼女にも伝えていた。
“このまま結婚か?”
なんて事も考えている。
コロンビア人の美しい女性と結婚をする事なんて、旅に出る前は誰も想像していなかっただろうな。
一番驚いているのはこの僕な訳だし。
『今ロサンゼルスの空港だよ。今から飛行機に乗るから』
『わかった。メデジンの空港に迎えに行くね』
もうすぐだ。
もうすぐ彼女に会える。
僕はとてもワクワクしていた。
1年ぶりに会う彼女。
写真や動画でしかこの1年間見る事ができなかった彼女の姿をもうすぐ直接この目で見る事ができる。
僕は幸せ者だ。
旅を続けれる環境にいて、こうして再びコロンビアで会う事ができるなんて。
旅中の国際恋愛は長く持たないなんていうのは僕が払拭してみせるさ。
旅中に海外の方と付き合うなんていう事は、あまり多くはないのかもしれない。
けれど、少なからず僕の周りにはそういう人がいる。
そして大半の人はその土地を離れる事で別れてしまっている。
寂しい事だけれども、仕方ないといえば仕方ない。
僕らは旅人。
次から次へと場所を変える。
そして相手は地元の人。
その土地で仕事や学校がある。
一緒にいる事はなかなか難しい。
旅人がその土地で暮らすという決断をしない限り、恋人関係を続けるのは…まぁ少し困難な事だと僕は思う。
実際、僕も彼女との付き合いが続くとは思っていなかったりもした。
続けばいいなという気持ちはもちろんあったけれど、いつ別れを切り出されても仕方ない事だという覚悟はあった。
その上で僕は彼女と付き合う事を決意した。
別れる事を見据えるのと、別れる事を覚悟しているのとでは随分違う。
僕は彼女と一緒に時間を過ごすという事よりも、旅を続ける事を選んだ。
それは僕の自分勝手な決断だ。
彼女も僕にメデジンで一緒に暮らしてくれとは言ってこなかったし、旅を中断して欲しいとも言ってことなかった。
だから覚悟する事はできていた。
いつか連絡がこなくなり、もしくは僕からしなくなり、この付き合いが最初からはじまってすらなかった事だってなるかもしれない。
けれど、僕たちは1年経った今でも恋人関係でいる。
僕は彼女の事をとても好きだったし、彼女も僕の事を好きでいてくれているだろうと感じる事ができた。
だから僕は再びコロンビアに行く決意をした。
生きている限り色んな選択肢は大小問わず存在する。
彼女と出会った時も、様々な選択肢があるなら、常に最良の選択をした結果僕は彼女と恋人関係になるという最高の結果になった。
今回僕がコロンビアに再び訪れるという事も最良の選択だと思う。
そして、このままコロンビアで暮らす、もしくは結婚をして日本で暮らす。
そんな大きな選択をする事になるかもしれない。
旅中の国際恋愛が長く続かない?
そんな事はない。それを僕が証明してみせる。
メデジンに降る雨は僕を歓迎してはいない
ロサンゼルスからメキシコシティーで一度乗り換え。
2時間のトランジットを終え、飛行機はコロンビアのメデジンへ。
『今メキシコシティーで乗り換え中だよ』
『もうすぐだね。空港にいく準備しなくちゃ』
そんなメールを僕たちはしていた。
もうすぐ。
本当にもうすぐ会える距離まで近づいてきている。
飛行機の中で僕は色んな想像をしていた。
メデジンの観光はすでに色んな場所に行っているけれど、彼女ともう一度どこかに訪れるというのはまた楽しいだろう。
それに今回はまず1ヶ月。
そしてペルーとウユニでのタビイク引率を終えてからは、自分の意思で滞在期間を決める事ができる。
どこかアパートを借りてみるのも良いかもしれない。
そこで一緒に暮らし、僕はスペイン語を勉強し、彼女には日本語を教える。
収入があるわけではないけれど、何か仕事をはじめる準備をするのも良いかもしれない。
それがコロンビアであれ、日本であれ、僕は彼女が喜ぶ姿を見れればそれでいい。
それが僕の喜びでもあるから。
この出会いの為に僕は仕事を辞め、旅をはじめたんだ。
ここで旅を終えたっていい。
一番大切なものを僕は今から得る事ができるんだから。
子供の名前は何にしよう。
できれば、僕にではなく彼女に似た子がいいな。
そして男の子だったら、一緒に旅をしよう。
今度は三人で、いや早めに子供を二人授かる事ができれば四人で。
なんだこのワクワクした気持ち。
全てはまだ妄想の事でしかないのに。
けれど、飛行機が1マイル、また1マイルとコロンビアに近づいていく度に、その妄想は現実へと近づいているように僕は感じていた。
『飛行機はまもなく着陸します』
いよいよ。
このアナウンスが流れてから、飛行機が着陸するまでの時間が本当に長いといつも思う。
けれど、今回ほどこの時間が長いと感じた事はなかった。
その先に待つものが大きければ大きいほど、時間が経つのは遅く感じるものなのかもしれない。
焼きあがるケーキをオーブンの前でじっと待つのと同じように。
ドラマの続きが気になる時の一週間のように。
飛行機が着陸し、入国スタンプをもらい、荷物を受け取り、外に出る。
そしていよいよその先には…
そこには彼女がいる。
笑顔で、少し恥ずかしそうで、けれど嬉しさがこみ上げているのが感じ取れる表情の彼女がいる。
はずだった。
彼女の姿はそこにはなかった。
待ち合わせの場所は確かに決めてはいなかった。
ひょっとしたらどこかのカフェでコーヒーでも飲んでいるのかもしれない。
いや、ビールかもしれない。
彼女はお酒がとても強かったから。
けれど彼女はその場所にはいなかった。
雨が降っている。
常春のメデジン。
季節は11月。
雨季の始まり。
気温はそこまで寒くはないが、想像していたよりも随分ひんやりとしている印象だった。
彼女はまだ到着していないのかもしれない。
電車?バス?タクシー?
どんな手段があるのかはわからないけれど、ここはコロンビア。
日本と同じように時間どうりに何もかもがうまくいくわけではないだろう。
遅れる事だってある。
いや、むしろ遅れて当然。
そうだ。
Wi-Fiをつなごう。
彼女はここで暮らしているんだから、僕がWi-Fiさえ繋ぐ事ができれば彼女と連絡をとることができる。
メデジンの空港にWi-Fiは…
よし。
飛んでいる。
しかも利用制限はなさそうだ。
そう思い、僕はパソコンを開きWi-Fiを繋げることにした。
メールがいくつか届いている。
その中の一つに彼女からのメッセージがあった。
時間は1時間前。
そのメッセージにはこう書かれていた。
『ごめんなさい。今日空港に行く事ができなくなりました』
ピースボート地球一周の船旅
無料で資料請求はこちら!
続きはこちら