みなさんがエジプトと聞くと思い浮かべるのはなんですか?
おそらく第1位は“ピラミッド”でしょう。
よく知られているエジプトのピラミッドは“ギザの三大ピラミッド”と呼ばれているものなんですが、実はエジプトには他にもたくさんのピラミッドがあるというのをご存知でしたか?
あまりテレビ等では紹介される事がない“隠れピラミッド”の存在を知らない方がたくさんいらっしゃると思ったので、今回僕は
- 赤のピラミッド
- 屈折ピラミッド
この二箇所にツアーではなく、自力で行ってきました。
ツアーで行く方はいるようですが、やはり僕はバックパッカー!!
皆さんに10分の1以下の金額で行く方法を教えちゃいます!!
1)赤&屈折ピラミッドへの行き方と料金
赤&屈折ピラミッドはカイロの南部にある“ダハシュール”という小さな町の近くにあります。
このダハシュールまで、まず行かないといけません。
地下鉄の赤ライン、GIZA方面の終点にある“El Monib(イル・モニーブ)”という駅を目指してください。
地下鉄の乗り方に関してはこちらの記事を参考にしてください。
El monibまで辿りついたら、次はミニバンを探さないといけません。
このミニバン乗り場の場所が少し厄介なんです。
Maps.me等を使うと近くにいくつかバス停らしきものがあるのですが
これを参考にしてください。
高速道路のような場所の高架下にミニバンが大量に停車しているので、そこで“ダハシュール”行きを探してください。
想像しているよりもずいぶん奥側に出発場所があります。
手前からダハシュール行きを探していると、ほとんどの人に『もっとむこうだよ』と言われる事になります。
こちらがミニバン。
かなり綺麗なバンでした。
このバンでダハシュールまで行く事ができます。
だいたい30分くらいでこの場所まで到着しますので、ここでバンを降りてください。
料金は6ポンドでした。
降りた後 、ピラミッドのチケット売り場まで行く必要があるのですが、かなり距離がありますのでトゥクトゥクに乗って行くのをお勧めします。
バンを降りた目の前あたりにトゥクトゥクがたくさん停車しています。
『ハラム?』
って聞いてきながら、手でピラミッドの形を作ってきてくれます。
ハラムはアラビア語でピラミッドという意味です。
料金は10ポンドでした。
これでピラミッドのチケット売り場まで到着できます。
こちらでピラミッドエリアへの入場チケットを購入します。
- 大人=60ポンド
- 学生=30ポンド(国際学生証必要)
このチケットには、赤のピラミッド内部への入場も含まれています。
※ギザのピラミッドは別料金なのでこっちの方がお得
チケットは途中チェックされる事がありますので、無くさないように保管しておきましょう。
2)赤のピラミッド
チケット売り場から2キロちょっと直進に進むと、赤のピラミッドがあります。
赤のピラミッドは高さ104.4mで、エジプト内では3番目に高いピラミッドです。
花崗岩が赤く見えることから名づけられたようですが、実際はそこまで赤いという風には思わないかもしれません。
けれど、ギザの三大ピラミッドと比べると実際に見た色は結構違います。
赤のピラミッドへは入場する事ができます。
かなり狭い道をしゃがみながら進む必要があるので、結構態勢はしんどくなりますが、降りる際に後ろ向きになって梯子を降りるかのように進むと比較的楽です。
ピラミッド内部には3つの部屋があり、かつてミイラが置かれていたであろう場所も見る事ができます。
上部を見上げると階段のようになって石が組まれているのを見る事ができ、非常に幻想的な空間と感じる事でしょう。
3)屈折ピラミッド
エジプト内でも非常に珍しい、途中でピラミッドの角度が変わる屈折ピラミッドもこの場所で見る事ができます。
赤のピラミッドから約2キロほど離れていますが、個人で来た場合はこの間も徒歩になります。
真夏だと結構暑いかもしれません…
こちらが屈折ピラミッドです。
特徴的なのは屈折ピラミッドの名のとおり途中で傾斜角度が変わっていて、下部は54度27分、上部は43度22分となっている所。
写真を見ても一目瞭然ですね。
この屈折している理由ですが、
- 同時期に同じ工法で建築されていた「崩れピラミッド」が完成直後に崩壊し、下側で使用した工法でこのまま建設を続けると、同じように崩壊する可能性が指摘され、途中から工法を変更した。
- 建造中に王が病気になったので、完成を急ぐため高さの目標を下げた。
- これが完成形であり、下エジプトと上エジプトの合一を象徴している。
この三つの説があるようです。
確かに。
下がかなり崩壊していますね。
僕的には1番目の理由が濃厚ではないかと思います。
面白いのが近づいてから見た時なんです。
頂上部分がとんがっていないように見えますよね。
通常の角度のピラミッドであれば、頂上部分が三角にとんがっているように見えるはずなのですが、この屈折ピラミッドは途中で角度が変わり、内側に入ってるため下から見上げると上部が一本の線になっているように見えるんです。
また、下部分はこういった綺麗な斜めの面になっているのですが、上部はガタガタの階段になっているのも印象的で、他のピラミッドとは全く異なっています。
4)赤&屈折ピラミッドへ行く際の注意点
めちゃくちゃ歩く
行き方は非常に簡単で、メトロ1本、ミニバン1台、トゥクトゥク1回で到着する事ができます。
- メトロ=2ポンド
- ミニバン=6ポンド
- トゥクトゥク=10ポンド
- 片道合計=18ポンド
帰りはダハシュールに到着した場所で『イル・モニーブ』と伝え、ミニバンを待てば大丈夫です。
僕が行った時は20分程待ったらミニバンがきました。
(なぜか帰りはミニバンは5ポンドでした)
ただし、ピラミッドエリア内はめちゃくちゃ歩きます。
ツアーできてる人達ばかりで、プライベートできてる人は全くいない。
(だからこそ燃えるというのもあるけど)
- チケット売り場→赤のピラミッド 2.5km
- 赤のピラミッド→屈折ピラミッド 1.8km
- 合計 4.3km
単純にこれの往復なので、ピラミッドエリア内だけで最低でも8.6km歩く必要があります。
ただ、ピラミッドを見ながらなのでテンションは高めです。
水分を持参しましょう
炎天下の中を歩く事になると思いますので、必ず水分は持参するようにしましょう。
ピラミッドエリアでは赤のピラミッドの近くで、水が買えるかもしれませんが、売店があった訳ではありませんので、ひょっとしたら毎回売ってる訳ではないかもしれません。
ピラミッド内部写真は自己責任
チケット売り場でピラミッドの写真はオッケーだけれど、内部の写真はダメだと伝えられていたのですが、内部に入る入り口にいた人に写真を撮ってもオッケーだと言われました。
これはエジプトではよくあるのですが、写真撮影が本来ダメな場所で撮影をオッケーにし、後で賄賂を要求するという類のものかもしれません。
ひょっとすると高額な請求をされるかもしれませんので、写真は控えた方がよいと思います。
一度、チケット売り場で確認してから、チケット売り場でオッケーだと言われれば撮影してください。
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