中国の東チベット。
以前までは比較的旅もしやすかった場所なんですが、今は結構難易度が高い場所になってしまいました。
その理由は東チベットの一部の地域への外国人立ち入り禁止が始まってしまった為なんです。
僕は2016年の8月に東チベットを訪れましたが、一度目は検問所でひっかかり行く事ができませんでした。
そして、再度チャレンジし二度目で成功。
けれどその道のりはとても果てしなく、苦労の連続。
今回は僕が東チベットを旅して得た情報を公開します。
今後もし東チベットを訪れる人がいれば参考にしてみてください。
移動に関する記述
1日目
ルート 成都→→→康定(カンディン)
移動手段 バス(新南門バスターミナル)
出発到着 9時半出発 18時半到着
移動時間 9時間
費用 139元
コメント 昼過ぎにもあるかもだけれど、午前中に移動が良い。
ここの移動はまず何の問題も無し。
成都から康定行きのバスは午前8時頃から30分or1時間に一本はある。
2日目
ルート 康定→→→甘孜(ガンズ)
移動手段 シェアタクシー
出発到着 4時出発 12時到着
移動時間 8時間
費用 150元
コメント 康定に到着後、すぐにガンズ行きのバスを探したけれど無し。
バスターミナルで声をかけられて交渉し
シェアタクシーに乗ることになりました。
早朝の移動で大変だったけれど、結果的に到着時刻も早くて良かった。
3日目
ルート 甘孜→→→亜青寺(アチェンガルゴンパ)→→→甘孜
移動手段 シェアタクシー
出発到着 8時出発 10時半到着
15時出発 17時半到着
移動時間 片道2時間半
費用 45元
コメント ガンズからアチェンガル行きのシェアタクシーは一日中あると思います。
ただし、人数次第で出発になるので、出発時間が読めない。
朝早ければ6時からと聞いていたけれど、結局8時出発になりました。
アチェンガルに宿泊施設もあるので、アチェンガルに泊まるのも大丈夫。
ルート 甘孜→→→色達(セルタ)
移動手段 シェアタクシー
出発到着 18時半出発 0時到着
移動時間 5時間半
費用 150元
コメント 通常は70元でいける。
僕たちは半分チャーターという形にしました。
理由は検問を通る時間の調整と色達での宿探し。
チャーターの場合、一台550元になります。
途中の街まで行く方が2名いたので、3人で450元を支払う事に。
結果としてこの方法で正解だったと思います。
4日目
ルート 色達→→→ラルンガルゴンパ→→→色達
移動手段 シェアタクシー
出発到着 9時半出発 10時到着
19時半出発 20時到着
移動時間 片道30分
費用 6元
コメント この路線はいっぱいあるので問題無し。
外国人だからのせてくれないというのも無し。
ルート 色達→→→成都
移動手段 シェアタクシー
出発到着 23時半出発 8時半到着
移動時間 9時間
費用 367元
コメント 本当は朝4時出発の予定だったのですが、急遽夜中出発に変更。
検問はしていなかったのでスルー。
料金は後部座席2名が350元。
真ん中座席3名が400元
助手席が450元。
僕らは後部座席2つと真ん中1つだったので、合計1100元。
それを三人でわったので367元という金額。
通常のバスよりも100元程高いですが、仕方ないですね。
宿に関する記述
宿の紹介をしようかなぁと思ったんですが、ちょっと状況が不安定なので・・・
康定(カンディン)・甘孜(ガンズ)に関しては泊まる場所で苦労する事はありません。
大勢の方がブログで書いている宿などもありますが、実際に現地を訪れて尋ねて行くのが一番良いと思います。
一人旅の場合はユースホステル(青年旅舎)に泊まるのが安上がりになるはず。
康定(カンディン)・甘孜(ガンズ)共に数件あります。
バスで移動をする場合は、バスターミナルを降りた所に客引きの方がいるのでそこで値段交渉をするのが良いです。
ただし、中国語のみ。英語は一切通じませんでした。
問題は色達の宿です。
色達には以前から外国人を泊める事ができない宿が非常に多く、老兵招待所という宿に日本人が集中して泊まっていました。
しかし、2016年5月から開始した外国人立ち入り禁止により、その老兵招待所も泊まる事ができなくなっているという話です。
色達にはいくつかユースホステルがありますが、そのうちの一軒(彼岸花青年旅舎)に訪れてみましたが、僕が行った時はハイシーズンだった為か泊まる事ができませんでした。
外国人登録があるかどうかは不明です。
全部で5軒の宿を周り、4軒が外国人という事が理由で泊めてもらえず。
5軒目の宿で登録無しで泊めてもらえるように交渉しました。
当初一泊のみの話だったのですが、なんとか二泊させてもらえるようにお願いをし、二泊させてもらう事ができました。
ですので、自分の足で探すしかないと思っていただいた方が良いかもしれません。
語学に関する記述
中国語が話せない方でも東チベットを攻略している方は結構大勢いらっしゃいます。
けれど、確実に運任せになってしまいますね。
中国ではバスの予約が結構とりづらいんです。
実際に僕もほとんどシェアタクシーで移動する事になりました。
その際に中国語が話せるかどうかはかなり重要になると思います。
特に今のような状況ですので、中国語無しで突入するというのは結構厳しいし、リスクも大きいように僕は思います。
僕としては中国語無しで東チベット(特に色達・ラルンガルゴンパ)を旅するのはあまりおすすめできないっていうのが本音です。
もちろん、現時点ではという意味です。
外国人立ち入り禁止が解除されれば、以前のように中国語無しで旅をする事も可能だと思います。
お金に関する記述
僕が東チベットを旅するのに使った費用です。
※2016年8月時点 1元=約15円
飲食費 139元 1日平均 約34元
宿泊費 143元 1日平均 約36元
観光・娯楽 10元(温泉の入浴料)
買い物 30元(中国人の人がよくつけてる数珠)
移動費 890元
合計 1212元 1日平均 303元 (日本円だと4500円くらい)
確実に移動費がかさんでますね。
ほとんどチャーターで移動してるのが原因だと思います。
それと短期間で移動を繰り返したので、1日平均を算出する際に4日で計算している事も平均額が高くなってるように見える要因ですね。
まぁ、だいたい予想通りくらいの金額です。
食べ物に関する記述
東チベットには特に名物料理があるという訳ではありません。
チベット料理が食べれるかなぁと思ったのですが、僕が見た限りチベット料理屋さんはほとんど見かけませんでした。
(看板にチベット料理と書いている場所はありましたが、メニューは中華料理でした)
ですが、東チベットで特に良く食べられている料理がいくつかありますのでご紹介します。
東チベットでは松茸が非常に安価で手に入ります。
1キロたったの35元。
ですのでレストランでも松茸料理を食べる事ができます。
松茸は中国語でも松茸と表記されているので見つけやすいはずです。
こちらのお肉料理。
漢字で書くと牦牛となります。
牛肉料理なのかなぁと思いきや、実はこれ・・・
ヤクなんです。
東チベットでは牛肉も食べる事ができますが、ヤク肉を使った料理が非常にたくさんあります。
味も美味しいので是非食べてみてくださいね。
観光地に関する記述
五明佛学院
なんといってもはずしたくないのがラルンガルゴンパですね。
この景色は本当に圧巻です。
けれど、ここに行くのが現在とっても大変…
行けなくて当然、行けたらラッキーぐらいの気持ちで行く方がいいかもしれません。
亜青寺
こちらが穴場のアチェンガルゴンパ。
あまり観光客も多くない様子でした。
一応外国人立ち入り禁止という話なんですが、まったく問題なく入ることができました。
ただ、検問がもしあったらアウトかもしれません。
甘孜寺
僕のお気にいりの場所です。
甘孜の街から徒歩20分くらいで到着できます。
ここではチベット僧侶の方とのコミュニケーションが取れやすいんですよね。
甘孜寺からの景色が本当に絶景すぎてやばかった。
絶景までの道は果てしない…けれど…
東チベットは本当に美しい場所ばかりでした。
もっとゆっくりまわりたかったっていうのはあるけれど、今回は急いでまわってきました。
けれど、日本から1週間のおやすみがあれば行けちゃうっていうのが驚きじゃないですか?
現時点で、やはり外国人が東チベットを旅するのは厳しいと思います。
けれどやってやれないことはない。
実際にどれだけのレベルで外国人立ち入り禁止なのかというと、そこまで厳格に禁止という訳ではなさそうなんですよね。
(僕は一度捕まりましたけど、強制的に成都へ帰らされただけです)
かなり大変な思いをするのは間違いなしの東チベット旅。
けれど、そこにあるのはとてつもない絶景です。
東チベットを旅したい方、今日のブログを参考にしてみてくださいね。
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